WordPressテーマdeerのオリジナルブロックの実装状況について
WordPressテーマdeerには、テーマオリジナルのブロックは実装していません。(今の所実装予定もありません)
その代わり、deerで使いやすくカスタマイズした便利な「ブロックパターン」を用意しています。
今回は、deerでオリジナルブロックを実装していない理由と、ブロックパターンについて解説をしていきます。
(deerで使えるブロックパターンの使い方は「deerのオリジナルブロックパターンの使い方」を御覧ください)
ブロックとブロックパターンの違いについて
deerで用意しているブロックパターンについて解説をする前に、ブロックとブロックパターンの違いについて少しだけ説明させて下さい。
ブロックとブロックパターンの違いとは?
まず、ブロックとブロックパターンの違いについて簡単に説明します。
WordPressには、
- 段落ブロック
- 見出しブロック
- 画像ブロック
- カラムブロック
- ボタンブロック
- カスタムHTMLブロック
- カバーブロック
などなど、もともとのWordPressで使える便利なブロックがたくさん用意されています。
ブロックを少しだけカスタマイズしたり、色んなブロック同士を組み合わせてすぐに呼び出せるようにしてあるものがブロックパターンです。
以下に分かりやすいように、ブロックとブロックパターンの違いを比較しています。
例:ブロック(カバーブロックのみを使用)
カバーブロック
↑ こちらは、WordPressの「カバーブロック」を使って背景画像の上に文字を載せたものです。
例:ブロックパターン(カバーブロック+スペーサー+見出しブロック+段落ブロック+ボタンブロックを組み合わせたもの)
Overseas:
1500 — 1960
16世紀から20世紀にかけての、さまざまな海の表現についての展示。2階のオープンルームで開催されます。
↑ ブロックに対して、ブロックパターンはブロックをベースに少しだけカスタマイズしたり、色んなブロックを予め組み合わせたものを登録したものです。これをすぐに呼び出すことができます。
ブロックパターンは、WordPressオリジナルのブロックをベースに作っているので、他のテーマに切り替えても壊れることがありません。
●ブロック:WordPressのエディターで使えるブロック(いろんな種類がある)
●ブロックパターン:ブロックを少しだけカスタマイズしたり、色んなブロックを予め組み合わせたもの。
テーマオリジナルブロックとWordPressブロックの違いについて
次に、
- WordPressテーマ独自のブロック(テーマオリジナルブロックと呼ぶことにします)
- WordPressに初めから入っているブロック(WordPressブロックと呼ぶことにします)
の違いについて説明します。
WordPressテーマには、色んな開発者さんが開発した色んなテーマがあります。その中には、「そのテーマの中で使える便利なオリジナルブロック(テーマオリジナルブロック)」を用意しているテーマがあります。
例えば、吹き出しを使いたい場合、WordPressブロックには吹き出しブロックはありません。
ですが、テーマによって「吹き出しブロック」というブロックを用意して簡単に吹き出しを使えるようになっているものもあります。
テーマオリジナルブロックは、とても簡単に記事の装飾ができるため、とても便利なものも多いです。
ですが、その反面テーマオリジナルブロックは、テーマを変更した際に壊れて表示されない、使えないというデメリットもあります。
WordPressブロック | テーマオリジナルブロック | |
使いやすさ | ○ | ◎ |
種類 | ○ | ◎ ユーザーのかゆいところに手が届く便利なものが多い |
他のテーマへの移行 | ○(できる) | ✕ できない。移行すると壊れて使えない。 |
deerでは、テーマオリジナルブロックは用意していません
WordPressテーマdeerでは、テーマ独自のブロックは用意していません。
その代わり、deerで使いやすいようにカスタマイズしたブロックパターンを数種類用意しています。
deerのブロック実装状況は以下のようになっています。
deerで使えるもの | |
WordPressブロック | ○ |
テーマオリジナルブロック | ✕ |
テーマオリジナルブロックパターン | ○ |
deerでテーマオリジナルブロックを実装していない理由
僕は、開発者として「テーマを使うユーザーのみなさまには、便利にテーマを使っていただきたい」という強い思いがあります。
ただし、あまりテーマ依存の機能を増やして、テーマ変更の融通がきかない状態にしてしまうと、将来ユーザーのみなさまがテーマを変更される場合にとても苦労をされることを知っています。
オリジナルブロックは、とても便利な半面、テーマ依存の部分が大きいのがデメリットです。
便利さよりも、安心を
オリジナルブロックの実装を迷いましたが、将来使えなくなるかもしれないテーマ依存のオリジナルブロック開発に時間とコストをかけるよりも、WordPressのブロックを組み合わせたdeerオリジナルの『ブロックパターン』を実装したほうが、ユーザーの皆様にとって安心なのではないか?という考えです。
ですので、WordPressテーマdeerでは、極力テーマ依存の機能を少なくし、テーマを変更したとしてもコンテンツが消えたり壊れたりしないように考えました。
deerは、オリジナルブロックの便利さと引き換えにユーザーの皆様の安心を第一に、というスタンスで開発をしています。
以上が、deerでオリジナルブロックを実装せずに、ブロックパターンを実装した理由です。